数学科ってどんなところ?数学科あるある、就職先を紹介します

雑記

数学といえば、計算ばかりのイメージですが、実際どのようなところか数学科の修士を卒業した筆者が紹介します。
数学科に進学してみたい、興味がある、という人の参考になれば幸いです。

取り扱う分野

数学の分野は、主に「解析学」、「代数学」、「幾何学」の3つに分類されます。
近年では、データサイエンスの発展もあり、「統計学」の分野の発展も目覚ましいです。

「大学数学ってどんな感じ?」と思うのであれば、
入門として「ε-δ論法」、「線形代数」、「集合論」を調べてみましょう。

解析学:微分積分などを用いて、関数の研究を行う。
    世間一般が思う「数学科」のイメージに近い。
代数学:方程式や整数の研究を行う。
    暗号理論などに応用されている。
幾何学:図形の研究を行う。
    ティーカップとドーナツが同じ図形と扱う位相幾何学などがある。
統計学:集計したデータについて、数値上の性質や規則性あるいは不規則性を発見する学問。

足し算から勉強しなおす

「足し算なんて小学生かよ」
そう思うかもしれませんが、あなたは足し算とは何か説明することが出来るでしょうか?
「1+1=0」と定義しても足し算ですし、サイコロの回転も足し算ということが出来ます。
なんのこっちゃと思いますがこれらは足し算の定義を満たしています。
これらは「代数学」の「群論」という分野で扱います。

数学科というと計算ばっかりというイメージがあると思いますが、そんなことはありません。
むしろ計算が嫌い、苦手な人も多いです。
筆者も計算は嫌いです。
ただし、数学においては定義を満たしているかどうか、厳密性がとても重要となります。

個性的な変た…天才とめぐりあえる

数学科に入る人は変人が多いという記事を散見します。
実際にどうかといいますと…変人は多いです。
実際に私が遭遇した個性的な人たちを紹介します。

・折り紙が特異で雑誌や論文を執筆する人
・ルービックキューブを持ち歩き、隙あらば10秒程度で完成させてしまう人
・挨拶代わりに好きな素数を聞いてくる人

これらは一部ですが、全員がそうではありません。
また、このような尖った人と関わるのも面白いですよ。

理系学生の中ではヒマ

数学科は理系学部の中でも珍しく、実験がありません。
そのため、実験に追われることはないため、比較的ヒマになります。
多くある時間を勉強、趣味、自分の好きなように使えます。

また、授業については、出席は取られることがなく、
レポートやテストの点数で単位を取得できるものが多いです。
授業を理解できているかどうかの実力勝負となります。
毎朝ちゃんと起きれない、授業に出席できない人にはありがたいですね。

人間関係は希薄

数学科は人間関係は希薄になりがちです。
学生たちのオタク気質な面、数学にのめり込んでしまう内向性によるためです。
また、数学の研究は個人プレーになってしまうことも要因としてあります。

自分から話しかけていったり、数学科だけでなくサークルなどで様々な人間関係を築きましょう。

就活は不利ではないが、大変

就活においては数学科だから採用されない、ということはありませんが大変です。
学生の内向的な性格によるものと、世間の数学の理解度が原因です。
「数学科?計算ばかりやっているの?」というのが面接官の反応です。
何年もかけて足し算から学びなおして、ようやく研究を始めます。
足し算すら理解していない一般人に研究内容を説明をするのは非常に困難です。
就活の際は、大学の先生、友人など頼れるものは全て頼っていきましょう。

また、数学科の一般的な就職先は以下になります。

・教師
・保険、金融業界
・Web、IT業界
・公務員

まとめ

数学が好きな人に対して、大学での数学の勉強はさらに面白いものとなります。
「人間関係、就職活動、そんなもの知るか!」
そう思って私は数学科に進学しました。
学生生活はとても楽しかったですし、就職活動もどうにかなりました。

時間に融通の利く学部であるので、自分の時間を有効に活用してください。

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